第12回 高橋松之助記念「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」
贈呈式

  • 公益財団法人高橋松之助記念顕彰財団が主催する第12回高橋松之助記念「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」の贈呈式が10月29日午前11時より東京・千代田区のクラブ関東にて催されました。
受賞者全体写真
受賞者全体写真

 

  • 浅野純次理事長の挨拶
  • 主催者挨拶-浅野純次理事長
    主催者挨拶-浅野純次理事長
  • はじめに高橋松之助記念顕彰財団理事長の浅野純次氏の主催者代表挨拶があり、受賞者の発表とお祝いの言葉を述べられました。
  • 祝辞
  • 来賓 衆議院議員細田博之氏 祝辞
    来賓 衆議院議員細田博之氏 祝辞
  • 来賓の衆議院議員で活字文化議員連盟・図書議員連盟会長の細田博之氏より、「今日の日本は地方の人口減少やAIの時代に今後どのように競争力を保つか、など様々な課題がありますが、読書を通じ研鑽を重ねることはいつの時代も大切であります。皆さまの努力が、地域の、将来の子ども達の未来に向かって発展的になるようなことを政治の問題としても取り組んでおります。常日頃から読書推進に励まれている受賞者の皆さまに敬意を表します。」とお祝いの言葉が述べられました。
  • 選考経過報告・講評・賞贈呈
  • 講評 片山善博選考顧問
    講評 片山善博選考顧問
    賞贈呈「朝の読書大賞」
    賞贈呈「朝の読書大賞」
    賞贈呈「文字・活字文化推進大賞」
    賞贈呈「文字・活字文化推進大賞」
  • 選考委員の上野徹氏より選考経過の報告がなされた後、選考顧問の元総務大臣の片山善博氏より「読書の効用について、あらためて“対話能力を身に付ける”重要性を感じています。1冊の本を読むことは著者の意見を丸ごと受け入れ、そのなかで自分なりの意見と“対話”するというある種忍耐力が必要ですが、こうした能力が最近社会において欠けているのではと感じます。受賞された皆さまの活動が全国の範となるべく、今後益々のご活躍を祈念いたします。」と述べられました。その後、賞の贈呈が行われ、朝の読書大賞は選考委員の柳楽節雄氏より、文字・活字文化推進大賞は選考委員で文字・活字文化推進機構理事長の肥田美代子氏より、各受賞者に表彰状及び副賞が贈られました。
  • 受賞者挨拶
  • 受賞者挨拶 那珂湊第一小学校 稲毛精二校長
    受賞者挨拶 那珂湊第一小学校 稲毛精二校長
    受賞者挨拶 玖珠中学校 穴井清佳指導教諭
    受賞者挨拶 玖珠中学校 穴井清佳指導教諭
    受賞者挨拶 久美浜高校 伊達深雪学校図書館司書
    受賞者挨拶 久美浜高校 伊達深雪学校図書館司書
    受賞者挨拶 有田川町 中山正隆町長
    受賞者挨拶 有田川町 中山正隆町長
  • 「朝の読書大賞」受賞者のひたちなか市立那珂湊第一小学校の稲毛精二校長は、「本校では平成14年から朝の読書を行っています。児童が『行ってみたくなる学校図書館』にするために図書委員の自主性を重んじ、自由な発想を生かしたイベントなど様々な取り組みを行っております。より多くの本に出会うため学年毎に読書冊数の目標を定めておりますが、あと少しの児童には「励ましシート」を用意するなど、児童の読書の手助けを心がけております。今後さらに一人でも多くの児童に本が好きになってほしいと願い、読書活動を一層推進していきます。」と述べられました。
  • 玖珠町立玖珠中学校の穴井清佳指導教諭は、「本校では平成12年より朝の読書を一部スタート、平成22年より4原則に従い、毎日全学年で実施しています。開始当初のころの図書館は読書をするには程遠いものだったと聞いておりますが、地域の方の協力や学校司書、全教職員で図書館を整備し、学校側も図書館活用教育に取り組み、現在に至っております。この受賞は日々の読書活動、図書館を活用した授業を熱心に取り組んでくれた生徒たちのおかげであり、今後も生徒の健やかな成長のため、心の栄養である本を読む場を作り続けていきます。」と述べられました。
  • 京都府立久美浜高等学校の伊達深雪学校図書館司書は、欠席した平野正樹校長のお礼の言葉を代読し、「本校は平成15年から段階的に朝の読書を導入、平成22年より毎朝10分間の読書活動を実践しています。当初は朝の時間の確保が困難でありましたが、粘り強く取り組み、現在では学校に定着しております。学校図書館司書の伊達先生を中心に図書館活動を進め、現在では京都府内でも上位の貸出冊数を記録するなど、生徒も熱心に足を運んでくれております。この度は栄えある授賞、誠にありがとうございました。」と述べられました。
  • 「文字・活字文化推進大賞」を受賞した「絵本のまち有田川」の中山正隆町長は、「当初は図書館サービスの一環として絵本の読み聞かせなどを行ってきましたが、出版社様など皆さまの協力も得て、現在では著名な絵本作家の原画展や絵本コンクールなどを行い、全国から“絵本のまち”と呼ばれるようになってきました。しかしまだ道半ば、女性が住みたいまち、子育てをするなら有田川という町づくりを進めています。この受賞を機に、これまで以上に絵本と子どもを結び付ける事業に取り組んでいきます。」と述べられました。
  • 以上の式次第を持って式は終了、会場を中ホールから大ホールに移して祝賀会が催されました。
  • 祝賀会
  • 祝賀会 阿刀田高選考顧問 乾杯の挨拶
    祝賀会 阿刀田高選考顧問 乾杯の挨拶
  • 各受賞者の入場は拍手で迎えられ、選考顧問で作家・山梨県立図書館名誉館長の阿刀田高氏より「世の中では読書離れなどと言われておりますが、私自身の経験も踏まえ、今読書に勤しんでいる一青年が、将来役に立ったと思える日が必ず来る、そんな若い人を応援していくことは非常に大切であると信じております。受賞者の皆さま、本日は誠におめでとうございます。」と乾杯の挨拶と祝辞を述べられました。祝賀会は130人を超える多数の出席者のなか、受賞者を囲んで賑やかに催されました。

 

【お問い合わせ先】

公益財団法人 高橋松之助記念顕彰財団
〒162-8710  東京都新宿区東五軒町6-24
TEL:03-5225-9711  FAX:03-3266-1855

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