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第17回 高橋松之助記念「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」
受賞者決定のお知らせ

  • 2024年9月20日
  • 公益財団法人 高橋松之助記念顕彰財団
  • 事務局
  • 第17回 高橋松之助記念「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」
    受賞者決定のお知らせ
  • このたび、公益財団法人 高橋松之助記念顕彰財団主催の第17回高橋松之助記念「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」の選考会議が行われ、下記のように受賞者が決定いたしましたので、お知らせ申し上げます。
  • ■第17回高橋松之助記念 朝の読書大賞(賞状、トロフィーおよび副賞30万円)
  • 大江学園 福知山市立大江小学校・大江中学校(京都府福知山市)
  • 学校法人開成学園 大宮開成中学校(埼玉県さいたま市大宮区)
  • 愛知県立豊橋南高等学校(愛知県豊橋市)
  • ■第17回高橋松之助記念 文字・活字文化推進大賞(賞状、トロフィーおよび副賞30万円)
  • 鳥取県立図書館(鳥取県鳥取市)
  • なお、贈呈式は、11月1日(金)14時より出版クラブビル(東京・千代田区神田神保町1-32)で行われます。
  • 受賞学校・団体および贈呈式の詳細は、別紙の通りとなっております。貴媒体にて広くご紹介賜れば幸甚に存じます。

【本件に関するお問い合わせ先】

公益財団法人 高橋松之助記念顕彰財団
事務局 担当:原 正昭
〒162-8710  東京都新宿区東五軒町6-24
TEL:03-5225-9711  FAX:03-3266-1855
E-mail:award@ajpea.or.jp
URL:http://www.takahashi-award.jp
  • 高橋松之助記念「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」について
  • 高橋松之助記念「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」は、文字・活字文化振興法の理念に則り、読書推進と文字・活字文化振興に貢献し、顕著な業績をあげられた学校および地方自治体・団体・個人を顕彰するものです。
  • この事業は、東京出版販売株式会社(現・株式会社トーハン)元社長・故高橋松之助氏の遺志を体して、同夫人リウ氏が社団法人全国出版協会および出版科学研究所に寄付されていた株式会社トーハンの株式を基金として、文字・活字文化の振興および啓発に資することを目的としたものです。
  • 2013年8月1日、(公社)全国出版協会の高橋松之助記念顕彰事業は高橋松之助記念顕彰財団(2014年3月、公益財団法人に認定)へ移譲、現在に至っています。
  • ■高橋松之助記念大賞の要項
  • ◎朝の読書大賞
  • 朝の読書で顕著な実績のあった学校(小学校、中学校、高等学校、特別支援学校含む)
    表彰状、トロフィーおよび副賞各30万円 今回は3校の受賞
  • ◎文字・活字文化推進大賞
  • 文字・活字文化の振興に業績のあった地方自治体・団体・個人
    表彰状、トロフィーおよび副賞30万円 今回は1団体の受賞
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  • ◎選考委員(50音順)
  • 浅野純次(高橋松之助記念顕彰財団理事長、元東洋経済新報社社長)
    加藤真由美(高橋松之助記念顕彰財団理事、元出版科学研究所所長)
    斎藤健司(同、金の星社社長)
    原 正昭(同、出版科学研究所所長)
  • ◎選考顧問(同)
  • 片山善博(大正大学地域構想研究所所長、元総務大臣、元鳥取県知事)
  • ■贈呈式
  • 日 時
  • 11月1日(金)14時より
  • 場 所
  • 出版クラブビル(東京都千代田区神田神保町1-32)
    (贈呈式のみ行い、祝賀会は実施いたしません)
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  • ※ 「朝の読書」について
    1988年に、千葉県のふたりの高校教師(林公氏、大塚笑子氏)の提唱で始められた学校における読書活動で、始業前の10分間、生徒と教師全員が自分の読みたい本を毎日読むというもの。「みんなでやる」「毎日やる」「好きな本でよい」「ただ読むだけ」という自由な読書活動です。2024年6月28日現在の実施校は25,688校。うち小学校15,637校、中学校8,030校、高等学校2,021校となっています。(朝の読書推進協議会調べ)
    「朝の読書」の詳細は、朝の読書ホームページをご参照ください。
    https://www.tohan.jp/csr/asadoku/

 

  • ■第17回高橋松之助記念「朝の読書大賞」 授賞理由
  • 大江学園 福知山市立大江小学校・福知山市立大江中学校(京都府福知山市、由良正樹校長)
  • 大江学園は、福知山市内の3小学校を統合した大江小学校と、大江中学校との小中一貫校として2021年4月に開校。小学校・中学校とも毎日10分間の朝の読書を行っているが、統合前から各学校で実施しており、約20年間継続している。
  • 「学校図書館教育年間指導計画」にて小学1年から4年、小学5年から中学1年、中学2年から3年のそれぞれの段階で綿密な計画が作成されており、9年間を通じた読書指導がなされている。
  • 図書館は小学1年から4年が使用する図書スペースと、小学5年から中学3年が使う合同図書館に分かれている。学校司書と図書委員による特設コーナーやおすすめ本など様々なキャンペーンやフェア等により活気ある図書館が形成され、開館時には児童生徒であふれている。
  • 図書館外でも地域のボランティアによる読み聞かせや、給食にまつわる本を紹介するブックランチ、学校司書による季節や行事などについてのブックトーク、どくしょおみくじ、国語科による1000ページ読書やポップ作り、玄関文庫の設置、家読やビブリオバトルなどの多様な取り組みが行われている。
  • 小学校から中学校を通して、朝の読書をはじめとする読書推進活動・図書館教育を学校一丸で行い、子どもたちの読書の習慣化とともに、様々なジャンルの読書への導きを進めている点が高く評価された。
  • ※京都府の学校への同賞授賞は第12回(2018年)京都府立久美浜高等学校以来2度目になります。
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  • 学校法人開成学園 大宮開成中学校(埼玉県さいたま市大宮区、松﨑慶喜校長)
  • 大宮開成高等学校の中高一貫部として2005年に開校した同校では、朝の読書を開校以来毎日20分間行い、今年で20年目を迎える。
  • 同校の朝の読書で読む本は、自由読書のほか学年によりテーマ設定をすることもある。読書が苦手な生徒には電子書籍の易しめな新書や古典の漫画版を薦めるなどの工夫もされている。学年によってレポートにまとめたり、掲示するなどアウトプットも行われている。2024年からは1年生に対し、朝読用の課題図書を読む「一斉読書」の取り組みも開始している。
  • 国語の授業での、学校図書館の0番台から9番台まであらゆる分類番号の本に触れる「こんな本がありました」の活動など、ジャンルの幅を広げる試みも行われている。
  • 図書委員が実際に大型書店に行って選書する「選書ツアー」の実施や、図書館の書棚を図書委員一人ひとりの“部屋”と称し、自由に展示する「ブックマンション」の企画、朝の読書で読んだ本のPOPを作成し、クラス別に図書館で展示するなど、図書委員の活動も活発だ。
  • “生涯読書に親しみ、様々な本を自分で選べるようになってほしい”という願いから、すべての生徒が本に親しむのと同時に、読書の幅を広げ、思考を鍛えたり、教養を深めるための読書推進活動を行っている点が高く評価された。
  • ※埼玉県の同賞授賞は初めてになります。
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  • 愛知県立豊橋南高等学校(愛知県豊橋市、有賀洋之校長)
  • 普通科18クラス、生活デザイン科3クラスからなる同校では2006年より毎日10分間の朝の読書を継続している。図書研修部が年度当初に学校全体に朝読のルールの徹底と運用について確認し、新入生に対しては朝読オリエンテーションを実施。各教室には朝読の効果や読書のメリットを提示し、図書委員が選書した学級図書館(学級文庫)を配置している。朝読は同校の読書活動の中心であり、生徒の生活の基盤を成し、語彙力および読解力の向上にも寄与している。
  • 図書委員をはじめとする生徒の自主的な活動と地域との連携も同校の特徴だ。地域の図書館司書により図書委員に対しビブリオバトルの研修が行われ、文化祭で図書委員や有志参加を中心に実施、その様子を学んだ1年生はその後全クラスでビブリオバトルを行っている。毎年12月には図書館フェスティバルと称し、生徒が作成したPOP、図書館川柳、先生方のおすすめ本、ブックサンタや文化部や授業で制作した作品の展示など様々なイベントを実施。こうした活動は図書委員が主体となり、図書研修部をはじめとする教職員の指導のもと、生徒自らにより運営されている。市内の図書館で同校生徒のPOP作品の巡回展示を行ったり、教育コースの生徒による読み聞かせ会を定期的に行うなど、地域図書館との連携も盛んである。長年継続している朝の読書をはじめ、活発な読書・図書館活動が学校の伝統となっている点が高く評価された。
  • ※愛知県の学校への同賞授賞は第14回(2021年)愛知県立豊田高等学校以来2度目になります。
  • 優秀校
  • かみのせき學苑 祝島小学校・上関小学校・上関中学校(山口県熊毛郡上関町)
    身延町立身延中学校(山梨県南巨摩郡身延町)
    鳥取県立倉吉総合産業高等学校(鳥取県倉吉市)
    学校法人創成学園 札幌創成高等学校(北海道札幌市)
    ※優秀校には賞状および記念品を贈呈します
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  • ■第17回高橋松之助記念「文字・活字文化推進大賞」 授賞理由
  • 鳥取県立図書館(鳥取県鳥取市、西尾麻都子館長)
  • 1990年に開館した鳥取県立図書館は、開館当初より地元書店との共存を考え、地元書店からの図書購入を原則とする「鳥取方式」を現在まで実践し、電子図書館も地元書店を通じた契約としている。図書購入のみならず、書店と連携した様々な活動を展開し、事務局を務める鳥取県図書館協会では「本、書店、図書館にまつわるエピソード大賞」を鳥取県書店商業組合と共催で実施。県教委主催の「中学生・高校生ポップコンテスト」でも書店組合とともに共催し、優秀賞は書店店頭や図書館で受賞作品の展示をしている。図書館と書店双方で協力しながら、地域の読書推進活動を行っている。図書購入に関しては原則1冊とし、予約数が多いものは市町村への貸出用に2冊目を検討する方針を採っている。
  • また、ビジネス支援事業をはじめ、子育て支援や高齢者サービスなど「仕事とくらしに役立つ」図書館の活動に注力し、レファレンス業務のほか、外部の専門機関との連携などにより地域の課題解決を支援している。地域資料の保存や、学校図書館支援センターとして学校図書館との連携、子どもの読書活動支援も積極的に行っている。県内の市町村立図書館、全高等学校・大学等の機関とのネットワークを活用し、全県民を対象にした図書館サービスを展開している。
  • 「書店と図書館の連携」あるいは「あるべき図書館の姿とは」があらためて問われているなか、同図書館のミッションである「県民に役立ち、地域に貢献する図書館」を実践し、地域の「文字・活字文化推進」の中心として、長年活動をしている点が高く評価された。
  • ※鳥取県の同賞授賞は第3回(2009年)「本の学校」生涯読書をすすめる会以来2度目になります。

リンク集

全国出版協会
出版科学研究所
朝の読書 全国縦断交流会
朝の読書ホームページ