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第12回 高橋松之助記念「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」
受賞者決定のお知らせ

  • 平成30年9月20日
  • 公益財団法人 高橋松之助記念顕彰財団
  • 事務局
  • 第12回 高橋松之助記念「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」
    受賞者決定のお知らせ
  • このたび、公益財団法人 高橋松之助記念顕彰財団主催の第12回高橋松之助記念「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」の選考会並びに選考顧問会が行われ、下記の学校・団体が受賞と決定いたしましたので、ここにご案内申し上げます。
  • ■第12回高橋松之助記念 朝の読書大賞(賞状及び副賞30万円)
  • ひたちなか市立那珂湊(なかみなと)第一小学校(茨城県ひたちなか市)
    玖珠(くす)町立玖珠中学校(大分県玖珠郡玖珠町)
    京都府立久美浜高等学校(京都府京丹後市)
  • ■第12回高橋松之助記念 文字・活字文化推進大賞(賞状及び副賞30万円)
  • 絵本のまち有田川(ありだがわ)(和歌山県有田郡有田川町)
  • なお、贈呈式は10月29日(月)、午前11時よりクラブ関東(東京・千代田区大手町1-1-1 大手町パークビルディング6階)で行われます。
  • 受賞学校・団体および贈呈式の詳細は、別紙の通りとなっております。貴媒体にて広くご紹介賜れば幸甚に存じます。

【本件に関するお問い合わせ先】

公益財団法人 高橋松之助記念顕彰財団
事務局 担当:原 正昭
〒162-8710  東京都新宿区東五軒町6-24
TEL:03-5225-9711  FAX:03-3266-1855
E-mail:award@ajpea.or.jp
URL:http://www.takahashi-award.jp
※贈呈式の取材ご希望がございましたら、ご連絡のほどよろしくお願いいたします。
(受賞者の記念写真は当日贈呈式が始まる前に撮影する予定です)
  • 高橋松之助記念「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」について
  • 高橋松之助記念「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」は、文字・活字文化振興法の理念に則り、読書推進と文字・活字文化振興に貢献し、顕著な業績をあげられた学校及び地方自治体・団体・個人を顕彰するものです。
  • この事業は、東京出版販売株式会社(現・株式会社トーハン)元社長・故高橋松之助氏の遺志を体して、同夫人リウ氏が全国出版協会および出版科学研究所に寄付されていた株式会社トーハンの株式を基金として、文字・活字文化の振興および啓発に資することを目的としたものです。
  • 平成25年8月1日、公益社団法人全国出版協会の高橋松之助記念顕彰事業は高橋松之助記念顕彰財団(平成26年3月、公益財団法人に認定)へ移譲、現在に至っています。
  • ■高橋松之助記念大賞の要項
  • ◎朝の読書大賞
  • 朝の読書で顕著な実績のあった学校(小学校、中学校、高等学校、特別支援学校含む)。
    表彰状及び副賞各30万円 今回は3校受賞
  • ◎文字・活字文化推進大賞
  • 文字・活字文化の振興に業績のあった地方自治体・団体・個人。
    表彰状及び副賞30万円 今回は1団体の受賞
  • ◎選考委員(50音順)
  • 浅野純次(高橋松之助記念顕彰財団理事長)、上野徹(元文藝春秋社長)、
    上瀧博正(元トーハン社長)、柳楽節雄(元家の光協会専務理事)、
    肥田美代子(文字・活字文化推進機構理事長)
  • ◎選考顧問(同)
  • 阿刀田高(作家・山梨県立図書館名誉館長)、片山善博(早稲田大学公共経営大学院教授・元総務大臣)
  • ■贈呈式及び祝賀会
  • 日 時
  • 10月29日(月)午前11時より
  • 場 所
  • クラブ関東 大ホール(東京都千代田区大手町1-1-1 大手町パークビルディング6階)
  • ※ 「朝の読書」について
    1988年に、千葉県のふたりの高校教師(林公氏、大塚笑子氏)の提唱で始められた学校における読書活動で、始業前の10分間、生徒と教師全員が自分の読みたい本を毎日読むというもの。「みんなでやる」「毎日やる」「好きな本でよい」「ただ読むだけ」という感想文や評価のない自由な読書活動です。2018年9月3日現在の実施校は27,218校。うち小学校16,477校、中学校8,523校、高等学校2 ,218校となっています。
  • ※ 「朝の読書」の詳細は、朝の読書ホームページ http://www.tohan.jp/csr/asadoku/index.html
    朝の読書推進協議会事務局へ。TEL 03-3266-9587

 

  • ■第12回高橋松之助記念「朝の読書大賞」 授賞理由
  • ひたちなか市立那珂湊(なかみなと)第一小学校 (茨城県ひたちなか市、稲毛精二校長)
  • 14学級、児童330名の同校では、読書習慣の定着を図るために平成14年より朝の読書を行っている。学校方針のひとつ「豊かな心の育成」をもとに、朝の読書の継続とともに、進んで本を手に取り、読書を楽しむ児童の育成を目指し、図書委員会を中心とした学校図書館の活性化に取り組んでいる点が評価された。
  • 児童が「行ってみたくなる学校図書館」にするために、新入荷本の放送での紹介、季節毎のポスターの作成、貸出冊数の統計の掲示などを行なっている。年1回の「読書月間」では、じゃんけんやくじ、クイズなどで貸出冊数の上限を増やすイベントや、しおりなど手製のプレゼント、読書はがきに紹介したい本と人を記入し、図書委員が郵便屋さんになって届ける「読書郵便」など、図書委員の自主性を重んじ、自由な発想を生かした様々な活動を行なっている。
  • 保護者も読み聞かせや図書館の飾りつけなど積極的に協力している。
  • 児童がいろいろな分野の本に触れるべく、先生によるおすすめ本の紹介や、図書館の蔵書に気を配っている。またより多くの本に出会うために学年毎に読書冊数の目標を定め、達成者にはシールや賞状を贈っているが、あと少しの児童には「励ましカード」を用意するなど工夫をしている。
  • その結果、読書が「大好き・好き」と回答した児童が80%と、多くの児童が読書に親しんでいる。茨城県が実施している「みんなに薦めたい一冊の本推進事業」における目標、年間50冊、3年間300冊を達成する児童も増加している。
  • ※ 茨城県の同賞授賞は初めてになります
  • 優秀校(最終選考対象校)
  • 有田市立糸我小学校(和歌山県有田市)
    南越前町立南条小学校(福井県南条郡南越前町)
    (優秀校には記念品を贈呈します)
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  • 玖珠(くす)町立玖珠中学校 (大分県玖珠郡玖珠町、若杉正明校長)
  • 8学級、生徒154名が学ぶ同校では、平成12年に朝の読書を一部スタート、平成22年から4原則に沿って、全学年で行なっている。朝の読書と図書館活用教育を中心とした同校の読書活動は、教職員、生徒会、PTAそれぞれが連携し、強力に推進されている点が評価された。
  • 「教職員」は年度始めに年間方針を定め、朝の読書の意義を意思統一し、朝の読書に適した希望図書の調査や図書環境の整備を行っている。「生徒会」は図書部の年間活動計画で朝の読書を提案、毎月の読書貯金通帳の集計・表彰などを行い、「PTA」はPTA新聞におすすめ図書紹介するなど、生徒の読書を積極的に支援している。
  • 学校図書館活用授業も活発に行っている。年間カリキュラムを策定し、学校司書と全教職員の連携により、生徒の調べ学習を支えるスキルや問題解決能力向上をサポートしている。指導案や活用したブックリストの蓄積など継続した読書指導の徹底や、大分県立図書館や近隣の公共図書館の活用もあり、朝の読書の時間も調べ学習に関連した本を手に取る生徒も多く、読書の広がりが見られるようになったという。
  • 朝の読書をはじめとする様々な読書活動に取り組んできた結果、生徒の集中力が増し、読書量の増加や読解力の向上など成果がみられている。
  • ※ 大分県の同賞授賞は初めてになります
  • 優秀校(最終選考対象校)
  • 学校法人明照学園 樹徳高等学校・中学校(群馬県桐生市)
    (優秀校には記念品を贈呈します)
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  • 京都府立久美浜高等学校 (京都府京丹後市、平野正樹校長)
  • 9学級、252名の生徒が学ぶ同校では、平成15年から段階的に朝の読書を導入、平成22年より「アサトレ」と称して毎朝10分間の読書活動を実践している。学区が広く公共交通機関の不便さもあり、朝の時間の捻出が最大の問題であったが、「読書は全学習の基盤であり、全校生徒、教職員も親しむべきもの」として、連絡事項の伝達などは昼に行い、HRの枠として時間を捻出し、現在では全校をあげて読書をする時間として定着している。
  • 朝の読書の継続とともに、同校の読書推進活動の特徴として活発な学校図書館活動があげられる。図書館は至る所にフェアや飾りつけがなされ、本と関連したワークショップや、楽しみながら様々な種類の本に触れる「NDCビンゴ」、異なる本のタイトルを掛け合わせる「BOOKS川柳」、「全教職員と図書放送委員のおすすめ本」の冊子作成や展示など企画も満載で、書店顔負けの「楽しい図書館」を演出している。また、毎年大規模な企画展の展示を行い、一般にも公開している。活発な図書館の様子は学校HPに随時アップされ、地域に開かれた学校図書館活動を実践している。
  • これらの取り組みによって、「図書館に行けば、何か面白いことがある」と生徒に認知され、生徒一人あたりの年間貸出冊数は京都府立高校の平均を2倍前後上回り、府立高校トップクラスとなるなど、読書に親しむ環境が整えられている点が評価された。
  • ※ 京都府の同賞授賞は初めてになります
  • 優秀校(最終選考対象校)
  • 福井県立足羽高等学校(福井県福井市)
    名古屋市立山田高等学校(愛知県名古屋市)
    (優秀校には記念品を贈呈します)
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  • ■第12回高橋松之助記念「文字・活字文化推進大賞」 授賞理由
  • 絵本のまち有田川(ありだがわ) (和歌山県有田郡有田川町)
  • 人口約27,000人の有田川町は「絵本による町づくり」に取り組んでいる。平成14年に県内初のブックスタートを行ったことをきっかけに、図書館サービスの一環として絵本をもとに年齢に応じた様々な読書支援を行なっていたが、絵本作家を招いたイベント「絵本deわっしょい」を実施・継続することで、平成23年から町づくりとしての「絵本」に発展することとなった。
  • 地域交流センターや駅などに4つの個性豊かな図書館を整備し、「有田川町絵本コンクール」を中心に絵本に関する様々なイベントを実施し、1日に県内外から4,000人以上が訪れるなど、来場者は「絵本が日常になる1日」を楽しんでいる。
  • 平成26年には「有田川町こころと町を育む条例」が制定され、町じゅうで読書を推進していくことになった。学校図書館支援センターを設立し、学校図書の整備充実に取り組み、「有田川町絵本まちづくりグランドデザイン」を策定し、絵本原画展、コンクールの実施から町の至る所で絵本に触れられる設備やロゴマークの展開、絵本の良さを伝える「有田川町絵本コンシェルジュ」の育成にも力を入れている。
  • 有田川町は絵本の可能性にかけ、「住んでいることを誇れる笑顔あふれる絵本のまちの実現」を目指して活動を続けている。「絵本」により住民の読書環境の整備や学習支援、地域振興まで視野に入れ、発展的に活動している点が評価された。
  • ※ 和歌山県の同賞授賞は初めてになります

リンク集

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