第11回 高橋松之助記念「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」
受賞者決定のお知らせ
- 平成29年9月28日
- 公益財団法人 高橋松之助記念顕彰財団
- 事務局
- 第11回 高橋松之助記念「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」
受賞者決定のお知らせ - このたび、公益財団法人 高橋松之助記念顕彰財団主催の第11回高橋松之助記念「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」の選考会並びに選考顧問会が行われ、下記の学校・団体が受賞と決定いたしましたので、ここにご案内申し上げます。
- ■第11回高橋松之助記念 朝の読書大賞(賞状及び副賞30万円)
- 霧島市立青葉小学校(鹿児島県霧島市)
- 白山市立松任中学校(石川県白山市)
- 千葉県立八千代西高等学校(千葉県八千代市)
- ■第11回高橋松之助記念 文字・活字文化推進大賞(賞状及び副賞30万円)
- 青森県八戸市「本のまち八戸」
- なお、贈呈式は10月30日(月)、午前11時よりクラブ関東(東京・千代田区大手町1-1-1 大手町パークビルディング6階)で行われます。
- 受賞学校・団体および贈呈式の詳細は、別紙の通りとなっております。貴媒体にて広くご紹介賜れば幸甚に存じます。
【本件に関するお問い合わせ先】
- 公益財団法人 高橋松之助記念顕彰財団
- 事務局 担当:原 正昭
- 〒162-8710 東京都新宿区東五軒町6-24
- TEL:03-5225-9711 FAX:03-3266-1855
- E-mail:award@ajpea.or.jp
- URL:http://www.takahashi-award.jp
※贈呈式の取材ご希望がございましたら、ご連絡のほどよろしくお願いいたします。
(受賞者の記念写真は当日贈呈式が始まる前に撮影する予定です)
(受賞者の記念写真は当日贈呈式が始まる前に撮影する予定です)
- 高橋松之助記念「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」について
- 高橋松之助記念「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」は、文字・活字文化振興法の理念に則り、読書推進と文字・活字文化振興に貢献し、顕著な業績をあげられた学校及び地方自治体・団体・個人を顕彰するものです。
- この事業は、東京出版販売株式会社(現・株式会社トーハン)元社長・故高橋松之助氏の遺志を体して、同夫人リウ氏が全国出版協会および出版科学研究所に寄付されていた株式会社トーハンの株式を基金として、文字・活字文化の振興および啓発に資することを目的としたものです。
- 平成25年8月1日、公益社団法人全国出版協会の高橋松之助記念顕彰事業は高橋松之助記念顕彰財団(平成26年3月、公益財団法人に認定)へ移譲、現在に至っています。
- ■高橋松之助記念大賞の要項
- ◎朝の読書大賞
- 朝の読書で顕著な実績のあった学校(小学校、中学校、高等学校、特別支援学校含む)。
表彰状及び副賞各30万円 今回は3校受賞 - ◎文字・活字文化推進大賞
- 文字・活字文化の振興に業績のあった地方自治体・団体・個人。
表彰状及び副賞30万円 今回は1団体の受賞 - ◎選考委員(50音順)
- 浅野純次(高橋松之助記念顕彰財団理事長)、上野徹(元文藝春秋社長)、
上瀧博正(全国出版協会理事長)、柳楽節雄(元家の光協会専務理事)、
肥田美代子(文字・活字文化推進機構理事長) - ◎選考顧問(同)
- 阿刀田高(作家・山梨県立図書館長)、井出孫六(作家)、植田康夫(上智大学名誉教授)、
片山善博(早稲田大学政治経済学術院教授・元総務大臣) - ■贈呈式及び祝賀会
- 日 時
- 10月30日(月) 午前11時より
- 場 所
- クラブ関東 大ホール(東京都千代田区大手町1-1-1 大手町パークビルディング6階)
※今年よりクラブ関東は移転しております。 - ※ 「朝の読書」について
1988年に、千葉県のふたりの高校教師(林公氏、大塚笑子氏)の提唱で始められた学校における読書活動で、始業前の10分間、生徒と教師全員が自分の読みたい本を毎日読むというもの。「みんなでやる」「毎日やる」「好きな本でよい」「ただ読むだけ」という感想文や評価のない自由な読書活動です。2017年9月4日現在の実施校は27,509校。うち小学校16,685校、中学校8,589校、高等学校2 ,235校となっています。 - ※ 「朝の読書」の詳細は、朝の読書ホームページ http://www.tohan.jp/csr/asadoku/index.html
朝の読書推進協議会事務局へ。TEL 03-3266-9587
- ■第11回高橋松之助記念「朝の読書大賞」 授賞理由
- 霧島市立青葉小学校(鹿児島県霧島市、大田寿校長)
- 同校は平成9年度開校の比較的歴史の浅い学校であったため、近隣の学校の取組を参考にしながら、児童の実態に照らし、教職員とPTAが協力して読書活動に取り組んでいる。
- 「朝の読書」は始業前に10分間、毎日行なわれているが、それとともに月曜日と木曜日には「読書タイム」を校時表に設定し、読書、読み聞かせ等を実施している。「朝の読書」により、読書習慣がついているので、給食前の待ち時間や健康診断等の行事の待ち時間に普通に読書モードに入り、静かに過ごす児童が多い。また学校図書館へ足を運ぶ児童も多くなっている。
- 「朝の読書」からさまざまな読書に関連した活動も広がってきている。「読書タイム」「親子おはなし会」「PTA一人一役 朝の読み聞かせ」の他、平成26年には「ビブリオバトル」、27年には「トレジャーブック(宝本の紹介)」「教職員による読み聞かせ」、本年(平成29年)には「うちどく」に力を入れ始めている。試行錯誤を繰り返しつつも、読書好きの児童を育てていくため、「朝の読書」を中心に前向きな読書推進活動が続けられている。
- ※ 鹿児島県の同賞授賞は初めてになります
- 優秀校(最終選考対象校)
- ひたちなか市立那珂湊第一小学校(茨城県ひたちなか市)
甲府市立石田小学校(山梨県甲府市)
(優秀校には記念品を贈呈します) - 白山市立松任中学校(石川県白山市、中村治郎校長)
- 24学級、780名の生徒が学ぶ同校では、平成9年より「朝の読書」を開始、平成22年より本格的に毎日15分間の活動を実施している。
- 校訓「生き方を学び合おう高め合おう-生徒も先生も保護者も」を基に、教職員と保護者・地域の方々と生徒が一体となって、「朝の読書」をはじめとした様々な読書推進を行い、読書を通して生き方を考えたり、考えの幅を広げたりするなど、読書に取り組む意識や質の向上につなげている点が評価された。
- 保護者から生徒へおすすめの本を紹介する「親から子へ 中学生のみんなに読んでほしいこの一冊」は冊子にして全家庭に配布を行うほか、図書館にコーナーを常設している。
- 全教職員による生徒への「本の読み語り」や、保護者、卒業生等も参加する「ビブリオバトル」の開催、「先輩から後輩へおすすめの一冊」、図書委員が下級生に行う「ブックトーク」など、共に促しあい、繋がりながら読書推進が行われている。
- また図書館教育年間計画や毎月の職員会議、教員研修などで教職員側の「読書」「授業における図書の活用」について意識の徹底もなされ、質の向上とともに生徒が本に親しむ環境が育まれている。
- ※ 石川県の同賞授賞は第7回石川県立小松商業高等学校、第10回七尾市立天神山小学校に続いて3度目、中学校では初めての授賞になります
- 優秀校(最終選考対象校)
- 玖珠町立玖珠中学校(大分県玖珠郡玖珠町)
学校法人市川学園 市川中学校(千葉県市川市)
(優秀校には記念品を贈呈します) - 千葉県立八千代西高等学校(千葉県八千代市、三浦勤治校長)
- 同校における「朝の読書」の取組は、千葉県内の県立高校では一番早い平成13年4月から始まり、今年で17年目を迎える。
- 「朝の読書」活動の中心である「朝読委員会」は各学年の代表の先生と学校司書で構成し、「朝の読書実施要項」を改定しながら教職員の意識の徹底を図っている。毎年行っているアンケートを基に前年度の総括から生徒の現状に即した働きかけを検討、きめ細やかに実践するなど全教職員共通認識のもとで生徒の読書環境を整えている。
- クラシック音楽が流れる「朝の読書」の10分間は、生徒のほか担任、副担任も教室で一緒に本を読み、現在では完全に学校に定着し、なくてはならない時間となっている。
- 「八千代西高の先生おすすめ本50冊」冊子発行や教員による本の紹介、生徒への表彰など様々な取り組みや、図書委員会も活発な活動を行っている。また老人ホームや特別支援学校などで「読書交流会」を行うなど、活動は地域にも広がりを見せている。
- 独自の「朝読委員会」を中心に、なによりも「朝の読書」の時間を大切にしながら、教職員や生徒が一丸となって継続的に読書推進を行っている点が評価された。
- ※ 千葉県の同賞授賞は第3回千葉市立緑町中学校に続いて2度目、高等学校では初めての授賞になります
- 優秀校(最終選考対象校)
- 京都府立久美浜高等学校(京都府京丹後市)
(優秀校には記念品を贈呈します) - ■第11回高橋松之助記念「文字・活字文化推進大賞」 授賞理由
- 青森県八戸市「本のまち八戸」(小林眞市長)
- 人口約23万3千人の同市では、重点的に推進すべきまちづくり戦略のひとつとして「本のまち八戸」を掲げ、平成26年度より様々な読書推進を強力に行っている。
- 赤ちゃんへ絵本を贈る「ブックスタート事業」、3歳児を持つ保護者への「読み聞かせキッズブック事業」のほか、市内全小学生に、保護者と共に書店へ出かけ、自ら本を選び購入する体験を通して読書に親しむ環境をつくる「マイブック推進事業」を行い、子どもたちと保護者へ本に親しむ環境をつくっている。
- また「本のまち八戸」を推進する中心拠点として、平成28年12月に公営の「八戸ブックセンター」を開設。提案型・編集型の陳列による本の閲覧スペースの提供と販売、イベントの開催などを中心に、市内の地元書店や図書館、市民活動などと連携しながら、「本を読む人を増やす、書く人を増やす、そして本でまちを盛り上げる」ことを基本方針として、地域文化に根差した運営を行っている。
- まちづくりの核として、活字文化の振興・読書推進を、他に例を見ない形で積極的に展開している点が高く評価された。
- ※ 青森県の同賞授賞は初めてになります