高橋松之助記念「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」

高橋松之助氏は1908（明治41）年東京に生まれ、三和銀行（現・三菱UFJ銀行）に入行、東京出版販売株式会社（現・株式会社トーハン）の設立準備に携わった後、1949（昭和24）年に東販に監査役として入社した。
1977（昭和52）年6月に第4代社長に就任したが、翌月体調が急変、帰らぬ人となった。非常に真面目な性格でムダや贅沢を嫌い、強い信念から自社株式を大量に保有していた。
夫人リウ氏は東販経営に全身全霊を傾けていた夫の思いを汲み、トーハン株式をもとに財団のようなものをつくり、社会に役立つよう使ってほしい、との遺言を残した。
この株式が、高橋松之助記念顕彰財団の基金となり、今日の賞の運営を支えている。