第2回 高橋松之助記念「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」
贈呈式

  • 第2回高橋松之助記念「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」の贈呈式が10月27日午前11時より東京・千代田区のクラブ関東にて催されました。
  • 全国出版協会 田中健五会長の挨拶
  • 田中健五会長の挨拶
    田中健五会長の挨拶
  • 贈呈式は、始めに全国出版協会・田中健五会長より「ベオグラードのブックフェアに寄ってきたが、ここは多様な民族と言語があり、単一言語の日本は幸せだと思った。本日は文字・活字文化の日。この機会に文字や言葉について考え、読書推進に取り組んでいきたい」との挨拶がありました。
  • 贈呈式
  • 表彰状の贈呈
    表彰状の贈呈
    彰状の贈呈
    表彰状の贈呈
  • 選考顧問・植田康夫氏より選考経過が報告された後、賞の贈呈が行われ、朝の読書大賞は高橋松之助記念顕彰事業実行委員長であり朝倉書店社長の朝倉邦造氏から、文字・活字文化推進大賞は全国出版協会顧問で出版文化産業振興財団理事長の肥田美代子氏より、各受賞者に表彰状及び副賞が贈られました。
  • 選考顧問 阿刀田高氏の挨拶
  • 阿刀田高氏の挨拶
    阿刀田高氏の挨拶
  • 続いて日本ペンクラブ会長で文字・活字文化推進機構副会長、選考顧問でもある阿刀田高氏より祝辞があり、「文化と日本語、読書は三位一体。ここ10数年、日本語に対する愛着が薄れているのではないか。来年は源氏物語千年。ひとつの言語をずっと持っていることは私たちの先祖が読書という文化をもっていたから。」として、読書を通して、考え、知識を深め、文化を育ててきた重要性を述べられました。
  • 受賞者挨拶
  • 受賞者挨拶
    受賞者挨拶
    受賞者挨拶
    受賞者挨拶
  • 続いて受賞者挨拶があり、「朝の読書大賞」小学校の部で受賞となった川井村立川井小学校の小野寺章校長は、「広大な面積を持つ静かな山村に受賞の報は大変なもの。朝の読書は、読書環境づくりや整備など、地域の人たちに支えられている」と地域ぐるみの読書活動についてお話しされました。
  • 中学校の部で受賞となった石垣市立石垣中学校の國吉長秀校長は、「4~5年前、生徒指導困難校となったが、当時の校長、図書館司書、教師が中心となって朝の読書4原則を徹底し、定着までさまざまな工夫や改善を重ねてきた。この賞の重みを全生徒・職員で共有し、さらなる充実に努めたい」と述べられました。
  • 高等学校の部は高知県立安芸中・高等学校の森暁校長より「この賞が他の賞と違うのは、主人公が生徒全員であり、それを支える教員の取り組みにあることです」と充実感のある賞を受賞したことの喜びを語っておられました。
  • 「文字・活字文化推進大賞」を受賞した佐賀県伊万里市の教育委員会教育長岩永憲一良氏は、「平成14年に子ども読書推進計画をつくり、ブックスタートとそのフォローアップとしてのお話し会、全小学校でのボランティアによるお話し会など、さまざまな活動を展開してきた。平成18年からは、いじめのない、思いやりのある街づくりをしていこうという市長の提案で、市全体で命の教育に取り組んでいる。平成19年にはモデル地区で、家庭において親子で読書をし、読書を通じて親子と会話する家読(うちどく)に取り組んでおり、来年度は市全域に拡大したい」を抱負を述べられました。
  • 以上の式次第をもって式は終了、会場を大ホールに移しての祝賀会が催されました。
  • 各受賞者の入場は拍手で迎えられ、乾杯の挨拶に立った選考顧問で作家の井出孫六氏は、受賞者へのお祝いの言葉とともに、読書の大切さ、取り組みに対する励ましの言葉を贈られました。祝賀会は140人という多数の出席者のなか、受賞者を囲んで賑やかに催されました。

 

【お問い合わせ先】

公益財団法人 高橋松之助記念顕彰財団
〒162-8710  東京都新宿区東五軒町6-24
TEL:03-5225-9711  FAX:03-3266-1855

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